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国内外を問わず、旅行中はさまざまな安全対策を意識して行動しなければなりません。旅行や出張の前に確認しておきたい、インターネットに関わる注意点とその対策ポイントを紹介します。
最近は比較的安く購入できる航空券やツアーも販売されていることから、インターネットで旅行を手配する人が増えています。しかし、中には偽のサイトや詐欺を目的としたサイトも存在します。初めて利用するサイトや代理店には十分な注意が必要です。利用する場合は、会社情報や支払方法、解約条件などを申込前に確認し、そのサイトのURLや代理店名をネットで検索してみましょう。もし過去にトラブルの経験をした利用者が多い場合には、ネット上に書き込みがされている場合があります。その内容を参考にした上で、手配の申込を行うかどうかを判断するようにしましょう。
また、大手旅行会社や航空会社を騙ったフィッシングメールや偽サイトも存在します。正規のページかどうかを確認してからアクセスするようにしましょう。セキュリティソフトやアプリを利用することで、このような不正サイトへアクセスしてしまうリスクを下げることができます。
出発前からトラブルに遭わないよう、信頼できるサイトや代理店を利用することをおすすめします。
【国民生活センターに寄せられた事例と注意喚起】
https://www.kokusen.go.jp/mimamori/mj_mailmag/mj-shinsen312.html
旅行先の情報を調べたり、連絡を行ったりと、旅先でもスマホは欠かせません。そんなときに便利なのが、空港やホテル、カフェなどに設置されているフリーWi-Fiですが、フリーWi-Fiはその名の通り、だれもが自由に使える無料のWi-Fiスポットを指します。国内であれ海外であれ、その利用にあたってはリスクが伴うことも覚えておかなくてはなりません。たとえば、通信内容を暗号化せず、パスワード認証なしにつなげられるものや、セキュリティ設定に不備のあるものも存在します。このため、サイバー犯罪者も自由にネットワークに参加し、そこに接続している端末の通信内容を盗み見ることができてしまいます。また、同じエリアで提供されているフリーWi-Fiと同名、または似たような名称のSSID(ネットワーク名)を持つ偽のWi-Fiスポットを設置し、それを本物と誤解して接続してしまう利用者を、サイバー犯罪者が待ち構えている場合もあります。
出先でフリーWi-Fiを利用する際には、通信がWPA2で暗号化されているかを確認した上で、ネット検索など、個人情報の受け渡しやログインの必要がないようなサービスの利用に留めておきましょう。もし、他のサービスも利用するような場合は、VPN(バーチャルプライベートネットワーク)を使って、通信内容を保護し、その際には、信頼できるVPNアプリを利用するようにしましょう。
海外の場合は可能な限り、モバイルWi-Fiを持参するか、各キャリアが提供している海外通信サービスを利用するとよいでしょう。
道のナビゲーションやちょっとした調べもの、写真や動画の撮影など、旅先でもさまざまなシーンで活躍するスマホですが、常に持ち歩くため盗難や紛失のリスクも付きものです。普段からしっかり対策をしておきましょう。
一定時間触れずにいると自動的に画面をロックする機能を有効にしてください。ロックを解除するためにはあらかじめ登録したパスワードや暗証番号を入力しなければならないため、第三者に端末を不正操作されにくくなります。第三者に推測されにくいパスワードや暗証番号を設定しましょう。
GPSを使って端末の現在地を特定できるようにしておきましょう。GPSと端末の標準機能である「iPhoneを探す(iOSの場合)」「端末を探す(Android OSの場合)」を有効にすれば、ネットに接続されたパソコンなどから端末の位置を特定したり、遠隔から端末をロックしたり、端末内のデータを消去したりすることができます。また、いざという時に慌てないためにも、探索機能がどのように利用できるのか、どこかのタイミングで一度試しておくことをおすすめします。
※「端末を探す」機能を使用できるのは、対象の端末がインターネットに接続されている場合に限ります。このため、端末を盗まれてしまった場合、この機能が役に立たないこともあります。窃盗犯は、すぐに端末の電源を切り、SIMカードも抜いてしまうためです。また、海外において端末のモバイルデータ通信をオフにし、フリーWi-FiやモバイルWi-Fiルータで通信環境を確保していた場合、端末のデータ通信も途切れてしまいます。端末が見つからない場合は、携帯電話会社に連絡して 回線の停止手続きを行うとともに、現地の警察に盗難、紛失届を出しましょう。
海外では、スマホの盗難には特に注意が必要です。テーブルの上に置いておくなど、手元から離れた状態にしないようにすることを心がけましょう。また、万一に備え、渡航前にデータのバックアップを取り、保管しておくことをおすすめします。
FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSに、旅行予定や、旅行中に投稿をする際には注意が必要です。公開設定のアカウントの場合は特に、国内外に関わらず、「旅行中」「●日から●日まで●●に滞在」などのコメントを書き込むのは危険です。ネット上で行動の予定を明かすのは、留守を公言しているようなものです。さらに、過去の投稿やプロフィールの内容から住所を割り出される可能性もあります。ハッシュタグ(#)も不特定多数の利用者から検索されやすいため、同じハッシュタグの情報と紐づけたくない投稿には利用しないなど、利用する際には注意が必要です。また、搭乗券の写真を投稿することも注意が必要です。搭乗券には、文字で記載された情報の他にも、QRコードにさまざまな情報が登録されています。個人情報の漏えいなどにつながる場合がありますのでそのままネットに投稿しないようにしましょう。
SNSで不特定多数に対して公開した情報は、だれが、どのような目的で見ているかわかりません。SNSでは適切なプライバシー設定を行い、投稿やプロフィールの公開範囲を制限しましょう。
SNSへの投稿内容は、仲間内だけではなく、不特定多数の目に触れる可能性があります。利用するサービスによって投稿内容や投稿のタイミングを変えるなどし、悪用されるリスクを回避しましょう。
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更新日:2019年04月18日
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